- 豆知識
「60代から家を建てるなら、階段のない平屋が暮らしやすい」と考える方は多いのではないでしょうか。
確かに平屋には、上下階の移動がなく、生活動線を短くまとめやすい利点があります。しかし、平屋を選ぶだけで老後の負担が減るわけではありません。部屋数が多く、庭や畑、倉庫まで広く残せば、掃除や草刈り、修繕にかかる負担は続きます。
60代からの家づくりでは、今の暮らしだけでなく、70代・80代になったときの一日を想像することが重要です。家の形を決める前に、部屋数、土地の広さ、車を手放した後の移動、子ども世帯が将来管理できるかまで整理します。
この記事では、新城市・北設楽郡で建て替えや住み替えを考える方に向けて、家だけでなく暮らし全体を小さく整える考え方を解説します。
・1LDK・2LDK・3LDKを選ぶ判断基準
・庭や畑、倉庫を含めて暮らしを小さくする方法
・車を手放した後や、子ども世帯の管理まで考えた家づくり
60代からの家づくりで先に決めたいのは、「平屋にするか」ではなく、「これからどのような生活を続けたいか」です。
階段のない平屋でも、使わない部屋が複数あれば掃除が必要です。建物が大きくなるほど、冷暖房や外壁、屋根、設備の修繕にかかる費用も増えます。広い家に合わせて家財を残せば、将来の片付けも重くなります。
今は掃除や草刈りができても、10年後、20年後に同じ作業を続けられるとは限りません。現在の体力を基準にするのではなく、80代になっても自分たちで管理できる広さを基準にしましょう。
こちらの記事では、段差や玄関、外構など、老後を考えた平屋の基本を詳しく解説しています。
部屋数を考えるときは、「何人泊まれるか」ではなく、「普段誰がどの部屋を使うか」を整理します。
子どもが独立した後の夫婦2人暮らしでも、生活時間や睡眠環境によって必要な部屋数は異なります。来客のために部屋を増やす前に、夫婦それぞれの過ごし方を確認することが先です。
一人暮らしや、夫婦が同じ寝室で暮らす家庭では、1LDKも選択肢になります。
個室を増やさない分、LDKや洗面、収納に必要な広さを確保できます。掃除する場所も少なく、冷暖房を使う範囲も絞れます。
ただし、病気や生活時間の違いによって別室で休みたくなったときに、逃げ場がなくなる点には注意が必要です。LDKの一角を仕切れるようにするなど、将来の使い方まで考えましょう。
夫婦別室を希望する家庭や、寝室とは別に一部屋ほしい家庭には2LDKが合います。
2つ目の部屋は、普段は趣味室や家事室として使い、子どもや孫が泊まるときだけ客間にする方法があります。専用の客間を用意せず、一つの部屋に複数の役割を持たせる考え方です。
このように将来一人暮らしになった後も、寝室と多目的室として使い分けられます。
夫婦それぞれの寝室に加え、在宅での仕事、介護、家族との同居など、日常的に使う目的が決まっている場合は3LDKが必要です。
一方、「子どもが帰省するかもしれない」「孫が泊まりに来るかもしれない」という理由だけで一部屋増やすと、普段は使わない部屋になります。年に数回の宿泊のために、建築費と将来の管理負担を増やす必要があるかを考えましょう。
一人暮らしや将来一人になった場合の部屋数については、こちらの記事も参考になります。
子どもや孫が遊びに来られる家と、子どもや孫の専用室がある家は同じではありません。
宿泊が年に数回であれば、LDKの隣に引き戸で仕切れる部屋を設け、普段はリビングの一部や趣味室として使う方法があります。布団を収納できる場所があれば、宿泊時だけ客間に変えられます。
部屋数を考えるときは、次の順番で整理しましょう。
・夫婦は同じ寝室で眠れるか
・生活時間や空調の好みは同じか
・子どもや孫は年間何回泊まるか
・宿泊は一泊か、数日間か
・客間を普段も別の目的で使えるか
夫婦別室が必要なら、年に数回使う客間よりも優先します。今の夫婦関係だけでなく、睡眠、体調、介護まで含めた判断が必要です。
新城市や北設楽郡では、住宅だけでなく、庭、畑、山林、倉庫、離れを含む広い土地を受け継いでいる家庭もあります。
建物を20坪前後の平屋にしても、広い庭の草刈りや樹木の剪定、側溝の清掃、使わない倉庫の管理が残れば、暮らし全体の負担は減りません。
建て替えを機に、敷地内にあるものを次のように分けます。
・毎日の生活で使うもの
・季節ごとに使うもの
・年に数回しか使わないもの
・管理しているだけで使っていないもの
・将来、子ども世帯が引き継ぐもの
畑を続ける場合も、現在耕している面積をそのまま残すのではなく、80代でも管理できる広さまで縮める方法があります。庭木も本数を減らし、脚立を使わなくても手入れできる高さに整えると負担を抑えられます。
倉庫についても、先に中身を整理することが重要です。物を残すために新しい倉庫を建てれば、建築費だけでなく、将来の片付けを子ども世帯に残すことになります。
新城市・北設楽郡だけではなく東三河地域では、買い物や通院に車を使っている方が多いでしょう。そのため、家の中の動線だけでなく、車を運転しなくなった後の移動まで考える必要があります。
新城市ではSバスの各路線が運行され、一部地域では予約制のデマンド運行も取り入れられています。北設楽郡では、設楽町・東栄町・豊根村が連携した「おでかけ北設」により、町村営バスや予約バスなどが運行されています。運行区域や便数、予約方法は地域によって異なるため、建築予定地ごとの確認が欠かせません。
確認するのは、最寄りのバス停の位置だけではありません。
・自宅からバス停まで歩けるか
・道路に急な坂や段差がないか
・雨の日でも移動できるか
・病院や店舗まで乗り継ぎなしで行けるか
・予約制の場合、自分で予約できるか
・家族が送迎できない日をどうするか
・食料品や日用品を宅配で受け取れるか
家の中では、寝室からトイレ、洗面、浴室までの距離を短くまとめます。それと同時に、玄関から道路までの動線も見落とせません。
室内に段差がなくても、玄関から駐車場や道路までが急な坂道や砂利道では、歩行器や車いすでの移動が難しくなります。玄関ポーチ、アプローチ、道路との高低差まで一つの生活動線として設計します。
60代から建てる家は、自分たちが暮らしやすいだけでなく、将来子ども世帯が管理できることも重要です。
家が空き家になった後も、定期的な換気、庭の草刈り、郵便物の確認、修繕が必要です。建物や土地が広いほど、遠方に住む子ども世帯の負担は重くなります。
家づくりの前に、次の内容を家族で共有しておきます。
・将来誰が土地と建物を引き継ぐのか
・庭、畑、山林、倉庫を誰が管理するのか
・使わない家財をいつ整理するのか
・土地の境界や接道状況を把握しているか
・空き家になった後に売却、賃貸、解体のどれを選ぶか
すべてを今すぐ決める必要はありません。ただし、「子どもが何とかしてくれる」と考えて広い家や土地を残すのではなく、子ども世帯が判断できる状態に整えておくことが必要です。
ぽんたのいえのラインナップには、参考になるプランがあります。ぜひこちらもご覧ください。
コンパクトな家を広く使う間取りについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
土地が高い今こそ考えたい|新城市・豊川市で30坪の土地でも広く暮らす20坪コンパクトハウスの間取り術
60代からの家づくりでは、平屋を選ぶだけでなく、70代・80代になったときに管理できる暮らしの大きさを先に決めることが重要です。
夫婦2人に必要な部屋数、子どもや孫の宿泊方法、庭や畑の広さ、車を手放した後の買い物と通院、玄関から道路までの動線を一つずつ整理します。
家を小さくすることは、我慢して暮らすことではありません。日常的に使わない空間や管理できない土地を減らし、必要な場所に予算と広さを使う家づくりです。
ぽんたのいえでは、小さな平屋や建て替えだけでなく、実家の土地をどのように使うか、庭や倉庫をどこまで残すか、住宅ローンを含めた総額についても相談できます。
まだ間取りや建築時期が決まっていない段階でも、これからの暮らしに必要な広さを整理するところから始められます。
私たちぽんたのいえは、「ただ家が売れればいい」とは思っていません。
創業は 1958 年、半世紀を超えて地元東三河の公共事業を担ってきました。
私たちがみなさまと共に作り上げてきた街。
住まわれている⽅が笑顔になるよう想いを乗せてお仕事をしてきました。
今ぽんたのいえで、⼾建のお家を建てているその理由も同じです。
『みなさまに笑顔で暮らしていただくため』
笑顔で暮らす、これほど素敵な毎⽇はありません。
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